楮畑の草刈り開始。太く一本立ちにするために、次々出てくるわき芽をつみ取り、草刈りの繰り返し。この写真は5月。真夏の草刈りはかなり重労働。勿論この間も紙を漉きます。

6月頃から花が咲くトロロあおい。ねりに使うのは根っこなので、花は摘み取る。来年の種子用に咲かせてる花です。

 
楮畑の夏

楮畑の秋。葉が全部落ちたら刈り取り開始です。この時期、トロロあおいも掘り起こし来年使う分を保存したり、種子を採ります。

 
楮の収穫、ストック作業が始まるのは12月〜2月
刈り取った楮を束ねて・・・
運んで・・・ 車に積み上げて・・・・
6年ほど前に活躍したダットサン!
〈楮蒸し〉

刈り取った楮が乾かないうちに蒸して剥いでいきます。
沸騰してから2時間蒸すので、早朝に火を入れて一日中やります。
熱いうちに剥がないと良い原料にならないので
この作業はご飯食べる暇も無いくらい忙しい。

昔はこの辺りでもみんなやっていた作業で
初めてこの蒸しをやった日、近所の人が
「懐かしい匂いがしよる」と上がってきたものです。
蒸し上がった目処は、お芋をふかしたような甘い匂いです。

ハレハレ本舗の釜焚きは全て薪です。
ここで出る、またお風呂で出る灰は
紙を煮るときに使うと良質な紙になるので、
特別の紙のためにとっておきます。
 

木が熱いうちに一気に剥いでいきます。この作業は子供達も大好き。

いったん剥いだ黒皮をしっかり干して保存します。

剥いだあとのおがら。こちらは風呂の焚きつけへ。そして灰は紙を煮るときに・・で、灰汁汁は畑へ・・全てが無駄なく土に還る仕事であることが紙漉をしていて納得できる所以。

 

干した黒皮を一晩水に浸けて柔らかくしたら、外皮の黒いところを包丁で一本づつはぎ取っていきます。一日やっても少ししかできません。これをやっておかないと、高温多湿な高知では春先にカビが出て駄目になることもありますので大事な作業です。?

剥いだ白皮を川で洗います。より白くするために川晒しすることも。日光と水による漂白。塩素漂白は一切やっておりません。

風通しの良い所で一年分を保存します。漉くとき、必要な量を水に戻して使っていきます。